先日、増税を見送られましたね、たばこ税。 ま、でも今の政治を見てると、まだどうなるか判らないなぁ・・・なんて思ってます。 突然「やっぱり増税します」なんて事にもなりかねない。
で、禁煙アプリを作ってる関係で、以前にも「たばこ税について」なんてページを作ったんだけれど、以前に書いたのは5年も前なので、ちょっと書き直してみました。
今のたばこ税として導入されたのは、それまでの専売納付金から「たばこ消費税」として課されるようになった昭和60年。 その後、平成元年に消費税が導入された事に伴って、名称が「たばこ税」に変更された。たばこ特別税が導入されたのは、平成10年から。
増税や税源移譲については、以下の表の通り。
たばこ税の推移
実施日 | 国税 | 地方税 | たばこ特別税 | 計 | |
都道府県税 | 市町村税 | ||||
平成元年4月 |
3,126 |
1,129 (536) |
1,997 (948) |
– | 6,252 (2,968) |
平成9年4月 | 3,126 (1,484) |
692 (329) |
2,434 (1,155) |
– | 6,252 (2,968) |
平成10年12月 | 3,126 (1,484) |
692 (329) |
2,434 (1,155) |
820 (389) |
7,072 (3,357) |
平成11年5月 | 2,716 (1,289) |
868 (413) |
2,668 (1,266) |
820 (389) |
7,072 (3,357) |
平成15年7月 | 3,126 (1,484) |
969 (461) |
2,977 (1,412) |
820 (389) |
7,892 (3,746) |
平成18年7月 | 3,552 (1,686) |
1,074 (511) |
3,298 (1,564) |
820 (389) |
8,744 (4,150) |
※1000本あたりの税額
※( )内は、旧3級品(エコー・わかば等々)の値段
※( )内は、旧3級品(エコー・わかば等々)の値段
たばこ税には、国たばこ税・道府県たばこ税・市町村たばこ税・たばこ特別税の4種類あります。 これらのたばこ税は実際の販売価格にかかわらず、たばこ1000本単位で課税されます。 さらには、消費税も課税されるので、たばこは税金のカタマリなのですね。
こまかい計算をしてみる
現在のたばこ税は、
税種 | 1000本あたり | 1箱(20本)あたり |
国たばこ税 | 3,552円 | 71.04円 |
道府県たばこ税 | 1,074円 | 21.48円 |
市町村たばこ税 | 3,298円 | 65.96円 |
たばこ特別税 | 820円 | 16.40円 |
合計 | 8,744円 | 174.88円 |
と、1箱あたり174.28円になります。
さらに消費税も課税されるので、
販売価格 | たばこ税 | 消費税 | 税金合計 | 税率 |
290円 | 174.88円 | 13.80円 | 188.68円 | 65.06% |
300円 | 14.28円 | 189.16円 | 63.05% | |
320円 | 15.23円 | 190.11円 | 59.40% |
結構な、税額になります。
世界的に見ると、まだまだ安いと言えるので、「増税」を訴える声は少なくないですね。 僕としてはどちらでも良いことだけど、どっちかって言うと反対かな。 喫煙は中毒症状で、言ってみれば病気のようなもの。そんな病人からお金を巻き上げるようなことは、しない方が良い。 増税なんかより、新たな中毒患者を増やさない事と、中毒患者の治療を国にお願いしたいね。