RS232Cについて
パソコンのデータ通信を行う代表的な方法として、データをビット列にして転送するシリアル転送と言う方法があります。
このシリアル転送を行うインターフェースがRS232Cです。この規格はかなり古くから存在するもので、最新のWindowsマシンのマザーボードにも付いている場合が多い。(ノート型PCや省スペースタイプPCでは省略されている事のほうが多いかも…)
最近の製品として発売されるパソコン周辺機器は殆どがUSB接続ですが、個人が趣味で行う電子工作では、このRS232Cを利用するのが簡単で扱いやすいでしょう。
パソコン裏の画像
矢印で示しているコネクタがRS232Cコネクタです。このパソコンのマザーボードには2つのコネクタが付いています。
このコネクタはDsub-9ピンというコネクタの規格ですが、モデム等の周辺機器や古いPC等ではDsub25ピンのコネクタを採用している場合があります。Dsub-25ピンの場合、規格が数種類有り全ては書き示せません(把握も出来てません^^)。
Dsub-9pin
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番号 |
信号 |
番号 |
信号 |
1 |
CD |
6 |
DSR |
2 |
RxD |
7 |
RTS |
3 |
TxD |
8 |
CTS |
4 |
DTR |
9 |
RI |
5 |
SG(GND) |
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これは、パソコン側(PC/AT互換機)の場合の出力で、上の写真のマザーの裏側のオス・コネクターを正面から見た図です。 対して、パソコンに接続するデバイス側のメス・コネクターでは左右逆になります。
Dsub-25pin(汎用)
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番号 |
信号 |
番号 |
信号 |
1 |
FG |
14 |
- |
2 |
TxD |
15 |
- |
3 |
RxD |
16 |
- |
4 |
RTS |
17 |
- |
5 |
CTS |
18 |
- |
6 |
DSR |
19 |
- |
7 |
SG |
20 |
DTR |
8 |
CD |
21 |
- |
9 |
- |
22 |
RI |
10 |
- |
23 |
- |
11 |
- |
24 |
- |
12 |
- |
25 |
- |
13 |
- |
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簡単に説明しますと、RxD,TxDがデータ送信 DTR,DSRは機械の作動状態 RTS,CTSは送信の可否 と、それぞれ対に使われる。RIは着呼、CDはオンライン状態を示す信号に使われている。
レベル変換ICでの接続
RS232C信号電圧は−10V〜+10Vらしく、PIC等で使う場合+5V程度に変換する必要があります。 この変換をする為のICをレベル変換用ICと言って、MAX232
ADM232 SP232等があり、これらは製造メーカーが違うだけでほぼ互換です。(中には外付けコンデンサーの容量が違う物も有るので、注意が必要です)
ちなみに、トランジスタを使って変換する方法も有るようですが、私は良く判りません。
以下の回路図はMAX232互換ICを使った例です。
便利なツール
電子工作時の注意点
電子工作で何らかのデバイスを作成する時に、シリアルポートの各信号線から電源を取り出す方法をよく見かけますが、ポートを閉じている時の電気の流れ方は、マザーボードによって違うようです。
常に電源の供給を必要とするデバイスを作成する場合には、接続するマザーボードに注意が必要です。
プログラムからのコントロール方法